Red-wattled Lapwing
探鳥していると、お目当ての野鳥が全然出てこなくて、数時間待つことがあります。いつもは我慢強く待ちますが、たまにフラフラ近くを見て回ってほかの野鳥との出会いを期待することもあります。
今回はそんなフラフラしていたときに、レアバードを見つけたのでご紹介。
歩いていると、草むらに野鳥の姿がありました。草むらに居るのはハッカチョウやハトが多いので期待せずに見てみると・・・あれ、赤いクチバシ!!これはインドトサカゲリだ!!!
シンガポールで一度しか見たことがなく、その時ローカルバーダー界で小さなお祭りになっていたので、レアなんだと思います。
この野鳥は群れでいることが多いのですが、とにかく警戒心が強いんです。群れの中にリーダーがいて、その一羽が絶えずアンテナを張っており、インドトサカゲリのパーソナルスペースを少しでも侵そうものなら「キーーーーー」と甲高い声をあげて、群れ共々遠くへ飛んで行ってしまうのです。
この群れを見つけたとき、たまたまMiyako一人でした。チャンスだ!と思い身をかがめて、少しずつ近づきました。
全部で6羽いました。すぐに怪しい人間に気づき、インドトサカゲリたちはピタッと動かなくなりました。この時で20メートルは離れていたと思うのですが、流石です。おそらくこれ以上近づくと飛ばれると思ったので、膝立ちになって撮影しました。
この、脚が長くてオーラがありそうなのがリーダーだと思います。群れから少しだけ離れたところで、明らかに私を注視していました。カメラを向けられるのが嫌だったようで、このあと高らかに鳴き声をあげて群れ共々飛び去っていきました。。。
シンガポールでは2003年に一回だけ繁殖の記録がありますが、他には公式に記録されていません。他の渡り鳥と同じく、他へ飛んで行ってしまうのでしょうか。それともかなり警戒心が強いので、人間に見つかりにくいようなところで繁殖しているのかも。いずれにしろ、一人だったのでここまで撮れたのは間違いありません。ラッキーでした。
インドトサカゲリが飛び去った後、慰めてくれるように近くを徘徊していたのが Paddyfield Pipit ことヒメマミジロタヒバリ。意外と草むらにまぎれるのが上手です。