Black-crowned Pitta
※この記事では和名をクロアカヤイロチョウで統一します。ムラサキヤイロチョウと表記することもあるようです。
ボルネオといえばやはりヤイロチョウ!ヤイロチョウ自体がそれぞれ綺麗な色の羽を持っており、姿も可愛らしいことから人気があります。ただ、シンガポールで見れるBlue-winged Pitta, Hooded Pitta と比べてさすがに警戒心が強くて、タビンでもなかなか撮れず、このまま滞在が終わってしまうのではないかと思っていました。
というのも、声はするものの人間の気配に気づいて逃げてしまったり、こちらが探している時に少しでも動くと逃げてしまったり、なかなか姿を捉えることができないのです。。。あきらめかけていたところ、どうやらある一羽がしばらく同じ場所に留まって鳴いていることがわかりました。ガイドさんのアドバイスに従い、牛歩並みの歩みで少しずつ少しずつ近づきます。ぬかるみでしばらく気配を消しながら待った時は、足元にヤマビルの気配を感じましたが(T_T)、辛抱して待ちました。
まるで、「だるまさんが転んだ」をやっているかのような感じで数十分かけて近づきました。声のする方へ顔を向けます。木の上に…いた!!クロアカヤイロチョウだ!!!
フィーフォーと鳴き声がずっとしていました。歩道からは撮影できる距離ではなく、マングローブ林を数十メートル分け入った場所にいました。枝を踏む声できづかれないようにかなり気を遣いました。地上から10メートルほどの枝に止まり鳴き続けていました。
個体差があるのか、こちらは我々に気づくも、構わず鳴き続けていました。おおらかな個体で、初心者の我々にぴったり!クロアカヤイロチョウの停まる木周辺をウロウロしても大丈夫でした。
こうして見ても、綺麗です。Pittaは地面の上をピョンピョンと動いていることも多いので、姿全体を撮影することが可能なことも多いですが、シンガポール以外のPittaは結構高い木の枝に止まっていることも多いですね。フィリピンはダバオのPICOPで撮影したソライロピッタもまあまあ高い木の枝に停まっていました。地面だけでなく目線より少し高い枝のあたりを探すのもポイントかもしれません。
今回のタビン滞在で撮影できたPittaはこの一種のみです。しかし、まだタビンにはあと3種類Pittaがいるといわれています。
・Bornean Banded Pitta(ボルネオシマヤイロチョウ)
・Blue-headed Pitta(ズアオヤイロチョウ)
・Blue-banded Pitta(アオオビヤイロチョウ)
また行かなければ…!特にアオオビヤイロチョウはかなり難しいようです。次回はヒル対策を万全にして臨みたいですね。(タビンリゾートにヒルよけソックス売っています。Pitta撮影には必要かも。)
私たちはスポーツ用品店で虫よけ効果ありのウェアを購入し、ヒルよけではない長いソックスを履き、日本野鳥の会の長靴を履いて紐をしっかり締めて、仕上げにヤマビルファイターという液体ヤマビル忌避剤を特に下半身にしっかり噴射して撮影に臨みました。
ヤマビルはタビンに二種類いて、かなりの数です。何回もその姿を目にしました。血を吸われたのはMynaが一回だけ。トレッキングパンツのポケットがメッシュで、たまたまポケットにヤマビルが侵入し、太ももを吸われました。下からだけでなく、枝から降ってくることもあるので注意が必要です。服に付いたらすぐに取れば大体は大丈夫でした。ヤマビルファイターは一定の効果がありました。参考までに。
以前のソライロヤイロチョウの記事はコチラ↓