Preah Vihear
シンガポール滞在中に、日本からは行きにくい場所(直行便が出ていないなど)へ行っておこうというのも旅行先を選ぶ一つの基準です。アンコールワット遺跡があるカンボジアのシェムリアップも、羽田・成田からはまだ直行便がないそうで、今回の旅行先に選んだ理由の一つです。シンガポールからなら2時間と少しで着きます!!
ところで、あまり情報がないカンボジアのシェムリアップの探鳥状況ですが、探鳥という面ではポルポト時代に木を伐採し、タイへ大量に輸出したこともあり荒地が多く、思ったより鳥影は多くありません。ですが、歴史遺産が素晴らしく、興味もあるので2度目の訪問となりました。
タイとの国境近くにあるプレアビヒア遺跡は、シェムリアップから車で5時間ほどかかる遺跡群です。とにかく遠いけれど、今回を逃したら生涯行くチャンスはないだろうとのことで行ってきました。
車にのること4時間、山のふもとへ到着。ここからは専用4WDで遺跡へ向かいます。国境付近なので銃もった兵士も散見されます。ここ、プレアビヒア遺跡が世界遺産になった時には小競り合いもあったそうで、いまだにタイ側からはこの遺跡を訪れることは許可されていないそうです。
遺跡のある頂上へは10分ほどで到着。あとは徒歩で向かいます。
出迎えてくれたのは、巨大な蛇のナーガ石像。アンコールトムなどあちこちでナーガの石像はありますが、顔が綺麗に残っている状態は圧巻です。ガイドさんによればオリジナルで保存状態の良さがこの遺跡の売りの一つだそう。確かに印象的!
立派な参道。場所が場所なだけに、観光客はまばらでリラックスしてゆっくり見れるのが嬉しい。少ないながらも、観光に来ている外国人の半分以上は日本人でした。いや~、日本人はなんでこんなにカンボジア遺跡好きなんですかね??
頂上には祠があり、中にお坊さんが居て厳かな雰囲気。靴をぬいでお祈りし、気持ちお布施をしてきました。
山頂からの風景。雲の上です。 ガイドさんが、少し離れたタイ側にある山のふもとにある建物を指さし、「あれがポルポトの旧別荘」と教えてくれました。「ポルポトはカンボジアの木材をはじめ多くの資源をタイに売り払った。亡くなった後に彼の財産はタイ政府が差し押さえてカンボジアには戻ってこない。」というコメントがやけに心に残っています。
ここは、時間が許すならぜひ行ってみてほしい場所ですね。