Black-and-red Broadbill
シンガポールはマレーシアの国境と少ししか離れていないので、普段はマレーシアに生息している種が時々シンガポールまで飛んできます。多いのはウビン島、そしてスンゲイブロウです。
そのスンゲイブロウに先日、普段はシンガポールに生息していない野鳥クロアカヒロハシが目撃され、久しぶりに祭りになりました。
私たちは、以前タイのケーンクラチャン国立公園に行った際、一応撮影に成功しています。しかし、かなり背の高い木の上の方にいたため、全体を写すことはできませんでした。
この『ヒロハシ』は唯一無二の顔・形をしており、色もとても綺麗なため人気があります。今回現れたクロアカヒロハシは、名前の通り黒と赤、水色に白がとても綺麗な野鳥です。
スンゲイブロウの、マレーシア寄りの雑木林に出たということで、夜明けとともに向かいました。到着すると、既に数十人の人だかりができていましたが、ヒロハシは現れませんでした。
しばらく待っていると、このブログでもたまに書かせていただいているシンガポールバーダー界の神様とも呼べるYapさんが、ヒロハシの声を鳴らし始めました。
この、機器を使って音声を流し、野鳥を呼び寄せるという方法は、シンガポールでも賛否両論あります。ちょっとした小競り合いのもとになってしまうこともあります。ですので、基本的に皆さんやらないことが多いです。しかし、今回はYapさんがやりました。誰も何も言わずにじっと聞き耳を立てていると、コールバックが聞こえたと同時に現れました!!
タイの時より近いです!!濃い赤がはっきりとわかります。この個体は縄張りを示したいのか、何度も何度も鳴いてくれました。なので、追いかけて行って何回か撮るチャンスを得ることができました。
個人的に、この見返り美人のポーズが好きです。クチバシの鮮やかな水色がとても綺麗です。
しばらく粘っていると、日光が差し込むところに停まってくれたので夢中でシャッターを切りました。手前に細い枝が入ってしまいましたが、満足です。本当に美しい羽を持っていますね。
このショットもお気に入り。
この日は大変蒸し暑く、野鳥撮影向きの気温ではありませんでしたが、訪れた70人以上のバーダーさんにとって嬉しい時間となりました。今度はどこかでつがいを撮ってみたくなりました。